時折世間やSNSを騒がす「1人暮らし」「実家暮らし」論争。結論から言うとこの論争に最適解はない。個人個人の考え方や環境によって答えは異なる。筆者は”資産形成の面において”「家族間との仲が良く」「東京に実家がある」なら実家暮らし推奨派であるがこの理由を書いていくこととする。
「実家暮らしは悪」という風潮
世の男性にとって実家暮らしという現状は世間からの風当たりが強い。メディアからは「子供部屋おじさん」などの造語が作られ、結婚相談所からも大きなマイナス材料になることがある。しかし、ここで考えて欲しいのは人生の主人公は「あなた」である。「世間体」や「周囲の評判」が原因でひとり暮らしを決めるのであれば、それは間違った判断となる。あなたが何を自分の中で大切にしているのか、今一度考えて欲しい。
世の中のひとり暮らしをしている人の中には、家族と不仲だったり、通勤時間が長くて辛い、住みたい町がある、彼女との同棲、ひとり暮らしに強い憧れがある、厳しい環境に飛び込み自らを鍛えたいという強い意志をもった人など様々なパターンがある。これらの理由なら、ひとり暮らしの後悔は少ないだろう。しかし家族との関係も良好で実家からでも通勤できる。しかもその実家が東京近郊にあるという恵まれた環境にあるならば、その地の利を最大限利用するべきだと私は考える。
高騰する東京の家賃
東京23区の家賃は高い。特に東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)は今後も家賃は上がり続けるだろう。単身者世帯の1Rや1Kでも管理費込みで8万弱~10万ほど(築浅、駅近、広さ、造りによって当然家賃は前後する)。この東京特有の異常な家賃状況で、簡単に計算しても年収350万の新社会人が手取り260万で年間家賃は96万円。不動産業界がポジショントークで示してる「家賃は給料の3割」を優に超えている。止む得ない事情は除き、「世間体が~」とか「周りが~」などといった理由ならば思いとどまるべきである。実家が東京近郊にあり、通勤にも困らず、家族との関係が良好。この場合ならば20代のうちに稼いだお金は、実家に収めたとしても、自分に投資したり、貯金したり、趣味に使ったりしても十分なお金が残る。30歳過ぎとなり給料が上昇してからのひとり暮らしでも充分である。若い貴重な時間とお金を大家に捧げるような事態は極力避けてほしい。
令和の時代において、実家暮らしは主流となる
令和の時代において親との同居率は上がってきている。実質賃金の低下、東京の人口流入による家賃の上昇など様々な要因が考えられる。自分の生活は自分で守る。あなたが気にしている世間体は決して生活を助けてはくれない。あなたの人生を決めるのはあなたである。もしあなたが実家暮らしを決断し、月の手取り20万から3万円を実家に入れ、残りの17万円のうち10万円を貯蓄&投資したとする。その場合、30歳の時点で1000万近くの資産を得ることなる。月7万の小遣いを得ながら8桁の資産が手に入るのだ。これは再現性が高い方法であると思う。実家が東京近郊にあるならば、世間体や周囲の価値観に影響されることなく、自分の価値観を大切に行動していこう。
コメント